石原都知事からの手紙

  • 2015.11.20 Friday
  • 20:25
都立高校で非常勤講師をしていた時、
時間があったら、何かクラブ活動の顧問を
してくれないかと頼まれた。
新設校のこの学校には充実した部活なる
ものが少なかった。

非常勤講師は、授業に対してしか給料は支払われない。
入学式、卒業式、文化祭、体育際などに出席しても
それは、ボランティア
当然、放課後のクラブ活動もボランティアだった。

それならば、「英語サークル」を作ろう!
英語の楽しさをもっと知ってほしかった。
「字幕なしで観る洋画」のクラス
生徒たちは本当にその部活を楽しんでくれた。

高校生向きのその時代の社会的な映画を選んで、
更に何度か家で観てチェック、ボキャブラリーを拾い、
30分ずつのテキストを作り、絵を描いたりした。

下準備に何時間もかかり、それなりに大変だったけど
英語クラブの生徒たちはものすごいスピードで
吸収し上達していった。
クラブ員も増えてきた。

そんな時、転勤辞令が出た。
別の学校に転勤
折角立ち上げた英語クラブ!
他にも何人かの教員たちが、
転勤辞令を受けていた。

転勤辞令を拒否できるかと聞いてみたら、
職員室の先生たちは決まってそれは無理という。
どうして無理かと訪ねたら、
だって辞令は断れない。
お上には逆らえないという。
聞いてみたのかと訪ねたが、
だってそうに決まっている!
それが公務員だとも。

私は納得がいかなかった。
みんなが、無理だとか、
外国人にはわからないと言ったが、
当時のボスは東京都、
つまり石原都知事であった。
給料明細も石原慎太郎氏の名前だったから、
石原都知事に手紙を書いた。

内容は今立ち上げた英語クラブを
充実させたいので、この学校に残りたい
というようなものだった。

1週間後石原氏の名前で、手紙が届いた。
内容は、今活動中もしくは辞めると
支障が起こる活動や研究がある場合、
申し出れば転勤しなくても良いというものだった。

私はそれを他の先生も見せた。
一同声をあげて驚いた。
今まで誰も行動したことも、質問すら
したことがなかったのだという。

驚いたのはこちらの方。
日本人は行動もせず、
無理と決めつけるのか、
あきらめが良すぎるのか?

結局、私の転勤はなくなり、
他の先生の中にも希望者は残留することが
出来るようになった。
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